青深く透明度が高い石目は国産銘石のなかで、もっとも吸水率が低く、極めて堅牢な石材です。吸水率0.1%は、どんな過酷な条件のなかでも保たれる真に強い石の証です。
従来は主に九州地方で使われてきましたが、徐々に、中国・四国地方や関西地方にも広まり、近年では中部地方・関東地方にまで広く使われるようになりました。
今や、地方の銘石ではなく、全国区の銘石です。
水晶と同じ硬度7を持つ石の硬さは研磨によって100年以上劣化しないといわれる光沢を生み出します。
透明で青深い石目-高い透明度と、青深い石目は、降雨後や経年 に関係なく変色はほとんどありません。四季のある日本の風土には非常に適した理想的な墓石材です。
唐津くんちや呼子のイカで有名な佐賀県唐津市・肥前町で昭和40年代から採掘され、現在、単独採掘場としては国内屈指の販売量を誇ります。
佐賀県唐津市の中心部から車で30分程度走ると、日本の原風景とといえる静かな山里に採掘場があります。採掘場には巨大な玉状の石が埋まっており、巨大な石を採掘する姿は、まさに「石に挑む」戦いのような様子です。
佐賀天山石の産地は古代邪馬台国伝説の残る佐賀県東松浦郡七山村(現唐津市)。唐津湾岸に広がる日本三大松原のひとつ、”虹の松原”を望むのどかで閑静な山里です。
九州屈指の銘石・天山石と同じ天山山系で採掘される御影石です。天山石に比べて、やや白っぽい色目です。椿石採石場は、1986年(昭和61年)から採掘画が始まり、標高760mの椿山系の東麓に 位置していることから「椿石」と名づけられました。
九州を中心に墓石として使用され、硬い石質と低吸水率で、艶もちがよい優れた墓石材として、 注目を集めています。また、天山石に対して、何より3割近くもコストパフォーマンスに優れている点が大きな利点です。
天山山系付近で採掘される御影石には、天山石をはじめ、椿石、七山御影、富士御影などがありますが、異なる 採石丁場から採掘され、石目や色目なども異なるので、それぞれが個別の銘柄として流通しています。
しかし、中国での委託加工が浸透してきた現在は、天山山系の石がまとめて「天山石」として流通している場合もあり、天山山系の石を使用する場合は、それなりの目利きと知識が必要になります。