石選び
丈夫で長持ちするお墓づくりのために、石選びはもっとも重要です。加工技術やデザインも大切ですが、やはりどんな石を使うかによって、20年先、30年先の状態はまったく変わってきます。
では、そもそも良い石とはどんな石なのでしょう?良い石に求められる物性的な条件はこの3つです。
吸水率が低い(吸水率)
硬い(見掛け比重と圧縮強度)
目合いが均一(目視)
この3項目については、物性試験により、データとして公表されているので、抑えておく必要があります。
見掛け比重 2.649t/㎡
吸水率 0.11%
圧縮強度 187.99Nm㎡
また、国産にするか外国産にするかが話題になりますが、物性的な条件だけを見ると、国産と外国産を比べて、どちらかを選択する決定的な要因にはなりません。国産だからといって、物性的に優れているわけではないので、石種によっては外国産の方が物性的に優れているものも多くあります。それでは、国産と外国産の違いは何なのでしょうか?
この3つが国産と外国産の大きな違いといえます。たとえば安土桃山時代に城の石垣として使われてから400 年の歴史を持つ大島石に対して、外国産の輸入が本格化したのが1990年代からです。また、湿度があり雨の多い日本の気候風土も独特で、400年以上も変わらず使い続けられてきた強みがあります。
ここからご紹介するのは、100種類以上の石を扱ってきた経験から、厳選した間違いのない銘石ばかりです。
物性データなし
長泰、長楽、甫田、角美など、数あるG654の中では比較的吸水率が低くて質が良い。グレー系の御影石を経済的に建てるのにはちょうど良い石。
強い光沢を持ち、吸水率もかなり 低い濃色御影石です。特に関西で人気が高くAG98と並んで多く使用されています。
とても硬質で吸水率の低い上質な御影石です。黒龍江省にはkシリーズがあり、価格はやや低めですが、これは色合いによる価格差であり、硬度や吸水率等の物性データ的にはほぼ同等です。
比較的安価で、大島石に似た目合いのため人気の石です。第8丁場がメインで、他に10丁場もある石です。
『丈夫で長持ち』するお墓づくりに、技術の研究と向上は欠かせません。代々受け継がれてきた伝統的な石匠の技を守りつつ、新しい技術を積極的に吸収することで、他社にはない私たち独自のお墓づくりに取り組んでいます。
東日本大震災を機に、墓石の耐震設計への注目が集まっています。
私たちは、墓石の構造を原点から見直し、化学性の粘着シートや金属棒などの人工物を墓石に組み込まない新しい耐震設計を考案致しました。 墓石部材の中心にホゾ穴をあけ、各部材ごとに「芯石」(直径80mm)と呼ぶ、御影石の耐震柱で結束します。
最近は、かなり高品質な粘着シートやゲルが販売されていますが、化学物質の劣化や変質のリスクを考え、素材は、あくまで御影石を使い、構造的に耐震性を高める工法を採用しています。
墓地表面の防草対策として、従来はポリピロピレン製の防草シート工を採用していましたが、5年~10年が経過すると、シート自体が腐食したり、シートの網目から雑草が出てくるケースもあり、雑草を完全に抑えることができませんでした。
私たちが使用している『自然土防草舗装』は天然鉱物を含み、施工後のコケやカビが発生しにくい新しいタイプの固まる自然土です。通気性と透水性に優れているのが特長です。
↓
散水
↓
玉砂利仕上げ
<特徴>
防草マサシリーズは、農薬、除草剤の様な化学薬品とは違い天然鉱物が主原料の安心商品で雑草を抑制し長期間景観を保ちます。
ヒートアイランド現象の緩和、防草を目的として開発した製品です。防草効果が長期間持続しますので、面倒な草取り作業が大幅に緩和されます。
コケ、カビの生えにくい加工を行っており長期にわたり景観を維持します。
吸水性・保水性があるので、夏期の厳しい照り返しや打ち水効果で涼しくヒートアイランド 現象の緩和に繋がります。
降雨時のぬかるみ、土砂の流出を防止します。
植物への水分供給も可能です。
コンクリート、アスファルトとは違い歩行感が柔らかく、足に優しい商品です。
<よくあるご質問>
Q1 自然土防草舗装はなぜ雑草が生えないのですか?
A1 雑草が下から上がってこようとしても圧縮強度、曲げ強度により上がってこれず、種子が飛来しても根付くことができません。
Q2 自然土防草舗装は上を歩いても大丈夫ですか?
A2 上を歩いても問題ありません。雨の日もぬかるみませんので、靴の裏も汚れません。
Q3 今ある墓地に自然土防草舗装を施工する費用はいくらかかりますか?
A3 表土をかき取り(残土処分を含む)表面を玉砂利仕上げにして¥15,000/㎡です。
お墓の中で、先祖の霊を祀る意味で、墓石本体がもっとも重要です。 しかしながら、ご先祖様の遺骨を納める「納骨室」への配慮はどうでしょうか?コンクリートや大谷石で造られている場合が多いのが現状です。
当社は、納骨室こそが本来もっとも清潔清浄な聖地でなければならないと考え、通気性と透水性に優れた全呼吸型納骨室を施工しています。納骨室に水と空気を取り込め、墓地がすこやかに呼吸できる構造に仕上げます。