閑静な田園の中にある大規模な共同墓地霊園。同じ規格の墓石が並ぶと、一見すると、どれも同じに見えてしまいます。でも、周りとの調和も大切なので、細かなつくりと上質な石材選定にこだわりました。具足は花瓶と経机にし、四つ石にも銀杏面加工を施しました。
石材は光沢を重視して、黒龍石を使用しています。
お客様の姪御さんの嫁ぎ先ということで、ご主人のお墓をたてさせていただきました。お客様からは「希望はたくさんある反面、予算は十分でなく苦心されたことと思います」と気遣っていただきましたが、ご希望が多いほど、工夫のしがいもあるというものです。
おかげさまで、「周囲と非常に調和が取れ、それでいて品が良い素晴らしいお墓ができたと喜んでおります。我が家の財産として、代々引き継いでいきたいと思います」とおっしゃっていただき、社員一同、苦心が報われた思いでいっぱいです。
知人より紹介をいただき、故人の初盆供養に合わせた墓石建立計画を承りました。
敷地には既存のコンクリートブロックの区画が施工されていましたが、経年劣化もあり、部分補修した後、改めて御影石の墓地区画を施工しました。墓石は9寸角、霊標は2.6尺で、このエリアではもっとも標準的なサイズですが、材質には「良い材質で建てたい」とのご希望を受け、東北・福島の銘石『紀山石』を使用しました。
もともと現代的なデザインのお墓を希望されており、その中にご宗旨である禅宗(曹洞宗)の要素を盛り込めないものかというご相談を頂きました。形はお施主様のイメージを原案にし、サイズは実物大の型紙づくりから取り組みました。
何度も打ち合わせをさせて頂き、お施主も私どもも満足のいく非常に良い仕上がりになったと自負しております。中央に禅宗のシンボルである円相を表現し、彫刻文字は禅宗の本尊「南無釈迦牟尼佛」と刻んでいます。
長年、ご夫婦単位で建墓されてきましたが、今回、先祖墓をまとめて、先祖代々供養をされることになりました。聖地の広さは十分あったので、先祖墓はすべて聖地内に安置することができました。
先祖墓の戒名は、すべて五輪供養塔に刻字し、手厚くお祀りしています。周辺の根止めや、防草処理も施し、全体的に良くまとまった管理しやすい墓地になり、大変喜んでいただきました。